東南アジア最後のフロンティア、ミャンマーを一人旅。
黄金の仏塔が輝くヤンゴン、気球が舞うバガンの遺跡、湖上の不思議な街インレー湖、
異国で出会った友情や絶景、地元料理の体験を紹介します。
実体験や旅のアドバイスもありますので、旅先に悩まれている方の参考になれば幸いです。
なぜミャンマー旅行か?『アジア最後のフロンティア』
東南アジアのどこかを一人で旅してみたい――そう思って書店に立ち寄ったとき、
ふと手に取ったのが『地球の歩き方 ミャンマー編』でした。
ページをめくると、「アジア最後のフロンティア」という言葉が目に飛び込んできて、
その瞬間に心が動きました。
他の国よりも少し素朴で、まだ観光化されすぎていない――
そんな空気を感じて、行き先はすぐ決定。
都内のミャンマー大使館でビザを取得し、航空券を予約。
旅行日数は8日間。
当時は成田空港からの直行便があったため約8時間のフライトでヤンゴンへと向かいました。
ミャンマー旅行のモデルコース

旅の工程
1日目 ヤンゴン着
2日目 ヤンゴン観光
3日目 バガンへバス移動
4日目 バガン観光
5日目 インレー湖へバス移動
6日目 インレー湖観光
7日目 ヤンゴンへバス移動
8日目 帰国
現在ミャンマーの首都はネピドーですが、2006年まではヤンゴンでした。
ヤンゴンは今でもミャンマー最大の都市で、経済・商業の中心です。
国際線のほとんどもヤンゴンに発着します。
今回の旅はヤンゴン・バガン・インレー湖の3都市をバスで移動する旅をしました。
各都市への移動距離が長いので、トラブルを想定して余裕を持った工程を計画しました。
ヤンゴン 『ミャンマー最大の都市』
成田空港から直行便に乗り込み、夕方ヤンゴンの空港に降り立ちました。
初日はガイドブックに載っていた格安ホテルにチェックインしてから、すぐに街へ。
驚いたのは、他の東南アジア諸国と違って客引きがほとんどいないことです。
タイやフィリピンのように声をかけられることもなく、
静かな夜の街を安心して歩けました。
翌日は「シュエダゴォン・パゴダ」を訪れました。
金色の仏塔が朝日に照らされ、ゆっくりと輝いていく光景は圧巻でした。
信仰が生活の中に息づいているようで、観光というより“祈りの場”という印象でした。

パゴダ内は土足厳禁で、裸足で歩くことになります。
インドのタージマハルでも、同じ体験をしたことを思い出しました。
キレイに清掃されているため裸足でも全く不安はなく、清潔で神聖な空間は歩いていてとても心地よかったです。

バガン 『世界遺産の遺跡群』
3日目は、世界遺産に登録されている古都・バガンを目指しました。
英語が得意ではないため、バスのチケットを買うだけでも一苦労。
ヤンゴンからバガンまでの距離は約600km。深夜バスで10時間程度かかります。
バスの運賃は12ドル程度。
夕方バス出発のあと、途中小さなパーキングエリアで夕食の休憩をはさみ、夜明け前にバガンに到着しました。

バス停では数人の旅行者たちがキャンプを張り、夜明けを待っていました。
その中で、流暢な日本語で「おはようございます」と声をかけてきたのが、
韓国人の青年でした。
彼は私より5歳ほど年上で、俳優のような顔立ちのイケメン。
どうして日本語が上手なのか尋ねると、日本人女性と付き合っていた時期があったとのこと。
外国語を上達させる最良の方法は、その国の恋人を作ることだと聞いたことがありましたが、彼の日本語を聞いて納得しました。
観光客の多くは欧米人。アジア人は彼と私だけでした。
自然と意気投合し、一緒に遺跡に登って朝日を眺めることに。
地平線の向こうから太陽が昇ると、空には気球がいくつも浮かび上がり、
息をのむような美しさでした。

朝日を見終えたあとホテルの部屋を確保したのち、荷物を置いて二人で電動バイクをレンタル。
遺跡群を巡りながら、途中で出会った一人旅をしていた中国人の若者とも合流しました。
初対面の日本人・韓国人・中国人3人が横並びで、それぞれの国のことを話しながら遺跡巡りをするという貴重な体験でした。

バガン遺跡巡りのフィナーレは、
年に数人は怪我をするのではと思えるほど急な階段を登って、遺跡の上からサンセットを眺めること。
あの夕日の美しさは今でも忘れられません。

バガン観光について
世界遺産にも登録されているミャンマー最大の仏教遺跡群。
2,000以上の遺跡が1,000平方キロメートル以上に広がる。
遺跡巡りには電動バイクや自転車、タクシー、馬車などが利用可。
実際に遺跡巡りをしてみると移動距離がかなりあるので、自転車以外をおすすめします。
インレー湖 『湖での人々の暮らし フロンティアらしさ』
5日目はバガンで出会った韓国人の友人と共に、インレー湖を目指して再び夜行バスに乗りました。
バスは料金をケチって最安のグレードを選びました。
ところがこの選択を後悔することとなります。
夜行バスの車内は冷房が強すぎて、まるで冷蔵庫のよう。
また座席は狭く、補助席までぎっしり埋まり荷物の置き場もないすし詰め状態。
なんとか耐えて夜明けとともに、インレー湖のある街に到着。

バス旅行者を待ち構えていたかのようにホテルはすぐに見つかり、韓国人の友人と相部屋でチェックイン。
狭い部屋でしたが、扇風機が完備されシャワーもちゃんとお湯が出ました。

荷物を置いてから、ボートに乗って湖を一周しました。
水上には家が立ち並び、人々の生活がそのまま湖の上にありました。

水上の学校や木彫りのショップを見て周りました。

伝統的な漁法で魚を釣る様子も見学しました。
漁師たちの姿はまさに絵になり、ボートの上から眺めるだけでも楽しい体験でした。

翌日は自転車を借りて街を散策。
途中で立ち寄った小さな食堂で食べたフライドライスが、
これまでの、どの料理よりも印象に残りました。
細かく刻んだ野菜と、醤油に似た調味料の香ばしさが絶妙。
料理が出てくるまで1時間かかりましたが、その価値は十分ありました。
ミャンマーでの食事は基本的に日本人にも合う味付けだったと思います。

別れと帰国
七日目、私はヤンゴンへ戻るバスに乗る予定がありました。
一方、韓国人の友人は旅を続け、次の目的地マンダレーを目指して、その後国境を越えラオスまで行く予定とのこと。
別れ際、「ラオスまで一緒に行こうよ」と誘われました。
一瞬迷いましたが、日本で仕事の予定があるため断って握手をしてお別れをしました。
それでも、今でもふと考えます。
あのとき彼の誘いに乗って一緒に旅を続けていたら、どんな旅になっていたんだろうと。
旅の終わりは、いつも少し寂しい。
でも、ヤンゴン行きのバスの中で、
あの国の静けさと、人のやさしさ、そしてあの朝日の景色を思い出していました。
“アジア最後のフロンティア”という言葉に惹かれて選んだミャンマー。
実際に訪れてみると、それは開発されていないという意味ではなく、
人の心に残る“素朴さ”がまだ息づいている国だと感じました。
💡 ミャンマー旅の基本情報と費用目安
ビザ
- 日本のミャンマー大使館で取得可能
- 最近はオンラインでのeビザもあり
航空券
- 日本(東京)〜ヤンゴン 直行便はなし
- 費用:往復40,000円〜70,000円(時期により変動)
移動手段
- ヤンゴン市内:タクシーが便利
- ヤンゴン〜バガン:夜行バス 約9〜10時間
- バガン市内:バイクレンタル
- インレー湖:ボート観光・自転車レンタルが定番
宿泊
- 格安ゲストハウスが多く、1泊1,000〜2,000円で清潔な部屋が見つかる
- バガンやインレー湖は朝日・夕日の景色を意識して宿選びがおすすめ
食事
- フライドライス、モヒンガー(魚出汁の麺)、揚げ物など
- 料理が出てくるのに時間がかかることもあるが、味は日本人向け
持ち物のポイント
- トイレットペーパー:公共トイレではない場合もあり必須
- モバイル翻訳アプリ:英語が通じにくい場面もあるため便利
- 上着:夜行バスや朝晩の冷え対策に
旅費の目安(3〜4泊程度)
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 航空券 | 40,000〜70,000円 |
| ビザ | 5,000〜7,000円 |
| 宿泊 | 3,000〜8,000円(格安ゲストハウス利用) |
| 食費 | 1,500〜3,000円 |
| 移動・レンタル | 3,000〜5,000円 |
| 合計目安 | 約52,000〜93,000円 |
✨ 旅のポイントまとめ
- 観光客が少なく、静かに旅を楽しめる国
- 遺跡や湖など、自然と歴史が共存する景色が多い
- 現地の人がとても穏やかで、ぼったくりも少ない
- 一人旅でも安心して回れるエリアが多い
- “出会い”が旅を豊かにすることを実感できる
「次の休み、少しだけ日常を離れたい」
そんな気分のときに、ミャンマーはきっと良い選択肢になります。
便利さよりも静けさを求める人にこそ、訪れてほしい国です。
※ご注意:渡航前に必ずご確認ください
ここで紹介している旅の記録は、あくまで筆者が訪れたときの体験です。
ミャンマーでは地域によって治安や情勢が変わることがあります。
旅を計画する際は最新情報を確認し、安全第一で行動してください。

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